今回は、少し切り口を変えたエントリにしようと思います。ちょっと長くなります。
4月8日に、次世代エネルギー網、いわゆるスマートグリッドの実証実験を行う地域が資源エネルギー庁が取りまとめる協議会により選定されました。選ばれたのは、神奈川県横浜市、愛知県豊田市、京都府けいはんな学術都市、福岡県北九州市です。このうち、私にもっとも近い横浜市の提案内容を抜粋します。
(抜粋始め)
メンバー:横浜市、アクセンチュア、東芝、日産自動車、パナソニック、明電舎、東京電力、東京ガス
提案概要(一部):取組の持続可能性を追求するため、市民が実際に暮らす既成市街地でシステム構築を図る。
取組事項(一部省略):みなとみらい21等の主要3地区で以下を展開。
- 27,000Kwの太陽光発電導入
- スマートハウス・ビルの導入(4000世帯)
- 大規模ネットワークと相互補完する電力・熱等の地域エネルギー連携制御
- 2000台の次世代自動車普及
- 可視化等によるライフスタイル革新
(抜粋終わり)
こういう実験は物理的に範囲を制限することができる島などで行うほうが簡単なようですが、今回は、「既成市街地でシステム構築を図る」ということです。注目したいのは、いかに新しい要素技術をつなげる新しいネットワークシステムを構築できるかということでしょう。つまり、取組事項の「大規模ネットワークと相互補完する電力・熱等の地域エネルギー連携制御」の部分です。単に太陽光発電装置を設置し、電気自動車を街に走らせただけではスマートではありません。もっとも、みなとみらい21周辺に行ったことがある人なら分かるようにあの辺りは空間が広くできてますので、うまく新しいシステムをのせることができるのかもしれません。先日読んだ記事では、インターネットが電話線に依存することがなかったように、次世代エネルギー網も既存の送電網に頼ることなく構築されるべきだと書いてありました。公共設備企業は保守的なので、それらの企業にいちいち了解を得る必要がないようにするということです。はたして東京電力や東京ガスの場合はどうなんでしょうか。それにもまして、スマートグリッドが既存のインターネットとどれだけ絡んでくるのか私には読み込めていません。一部にはインターネットといっしょにするとセキュリティが保てないという声もあるようですが。
参考資料:
http://www.meti.go.jp/press/20100408003/20100408003-2.pdf
先日読んだ記事(英文):
http://earth2tech.com/2010/04/06/opinion-a-reality-check-investment-strategies-for-the-smart-grid/
